ハウスコンペ

先月末にハウスコンペを提出した。

6年振りにハウスコンペに参加しました。
ハウスコンペは施主に会いません。
コンペはネット上で主催され、掲載されたお施主様の希望要綱を頼りに提案するもので、案の提出もネット上で行います。
60人もの設計者が提出したようです。

ハウスコンペは要綱以外の内容は質疑が認められています。
ただ、建物の形状を決めてしまうような質問はなかなかしにくい。
他の建築家さんもしない。
たとえば今回は公園が敷地西側にあるのだが、この公園を施主が前向きに考えているか考えていないかで形状が変わる。
公園は子供がうるさくて嫌。西側なので公園に開放すると西日が気になる。など考える方もいると思う。
ただこれを質疑で聞いてしまうと、提案する建築家がみんな同じ方向に提案の舵を取ることになり、それはそれで似たような提案が乱立し、ライバルをふやすことになる。なので聞けない。
公園について前向きに考えたか考えないかで案が2分され、片方は却下されるだろう。
その点については案の良し悪しを超えた「賭け」の部分がある。

その点が面白い部分でもあり、つらい部分でもあるなと久しぶりに参加して感じました。

施主にとっても様々な案がでて自分が想像していなかった「気付き」が
あった方がよいと思うので、施主にとっても質疑で似た提案が増えるのも望んでいないことだとするとさらに質疑はしにくいですね・・



今回はアプローチが旗竿で一部が公園に面している敷地でした。
前面道路から旗竿のアプローチをぬけてそのまま玄関の土間から公園側のデッキまでデッキで路地状に一続きにしています。各部屋はこの路地状の部屋と繋がっています。
僕は公園を前向きに考えての提案です。

気に入ってもらえると良いのですが・・