「樹間」

久しぶりに[向原の家」について。

以前のブログで書きましたが、亡くなった叔母の家のトイレに掛けられていた北岡文雄さんの版画についてです。
竣工後すでに2年半経ちましたが、ようやく1階のトイレにかけました。
設計の時からこの絵があうようなトイレを意識しました。



「樹間」というタイトルで、幹の間の見えている奥の風景が明るく、コントラストで手前の木が暗くなっているような構図です。
暗いところから樹間の先の風景をみてるので、窓が無いトイレにこの絵はあっていると思います。
小さい頃、叔母の家にいくとまずこの絵を見に行ってたのが懐かしいです。
トイレに入るたびに見たいので正面につけています。

自宅はトイレが1階と2階にそれぞれあります。
今回絵を掛けたのは1階です。
リビングも浴室も2階にあり、脱衣室の洗面横にトイレがあります。(写真の奥)
とても明るいです。座って西側のブルーベリー畑が見えるような高さに窓も設定しています。座りながらブライドからこっそり見たりしています。



絵をかけた1階はそれに対して窓も無く、薄紫色に塗装された壁でさらにトーンを落とし、昼でも暗いあえて陰気な場所を作りました。
せっかく2つのトイレを作るので好みで使い分けができるようにしています。
便座も片方はタンクレスのウォシュレットで2階は木の便座を使うなどしています。

お客さんも人によって使うトイレが違うので面白いです。