初声町の家


■Text

敷地は東西に長い北西角地。北側道路は坂で擁壁になっており、出入りは西側の道路に限られるが、所有する2台の車を置くと残されたアプローチは狭く建物まで短くなり貧弱である。そこで利用できない北側擁壁の上に基礎からスラブを持ち出し、バルコニー状の長いアプローチを確保した。敷地南側は隣人の住まいが近接し開けていないため、このアプローチに面した1階北側にリビングを配置させた。アプローチ側に掃出しの開口を設けることでリビングから出入りが自由にできて子どもの遊びにもなる。アプローチの一番奥の開口を玄関とした。玄関にすすむと自然に道路から高くなり眺望も良くなっていく。東西に開けた環境をいかして東西に抜けたリビング。2階の家族室も同様に東西に開けたワンルームとし、家具などで必要に応じて柔らかく仕切れるように考えた。


■Data

神奈川県三浦市

木造2階建

延床面積107.84㎡

2014年3月竣工

撮影:藤井浩司/Nacasa&Partners


■Press

magazine

書籍「間取りのすごい新常識」 エクスナレッジ 掲載

月刊ハウジング リクルート 2014年9月号 掲載

建築知識 エクスナレッジ 2014年9月号 2019年1月号 掲載

住まいの3D しくみ図鑑 エクスナレッジ 掲載 


■「初声町の家」についてのBlog