寺尾台の家


■Text

高台にある落ち着いた住宅地。その住宅地の南端にある敷地の南には緑地がひろがっている。大きな住まいが解体され2つに分割された土地の一つを購入された。敷地は3mほど道路より高く、古屋解体後に売主による造成が予定されていたが、その造成前に土地の契約ができたことで幸運にも階段の向きなどわれわれの希望を伝えることができた。1層分にもなる擁壁と2階建の建物の計3層分が住まいの顔となるように意識している。単調になりがちな北面が住まいの顔となるので、平面上南北に大きな抜けをつくりその北側に出窓を設けてアクセントとした。庭を畑にして野菜作りなどを楽しみたいとの希望だったため、可能な限り庭を確保できるように建物はコンパクトにまとめている。南側の開口を広く取り南側の畑と緑とを室内に居ながら楽しめる計画とした。


■Data

神奈川県川崎市多摩区

木造2階建

延床面積98.34㎡

2013年1月竣工

撮影:藤井浩司/Nacasa&Partners


■Press

magazine

建築知識 2014年1月号  エクスナレッジ 掲載

建築知識 2016年3月号  エクスナレッジ 掲載



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