高倉の家
■Text
二世帯住宅であるが、スペースや将来的な考えから、玄関、浴室、キッチンを共有している。限られたスペースに無理に世帯ごとの用途を詰め込むと不自然な家となり、さらに将来の家族構成の変化に耐えられないと想像が出来た。高倉の家では、通常一体であるリビングとダイニングを離している。一階にダイニング、吹き抜けた広めの玄関をはさんだ反対の半階あがったところにリビングとふたつのくつろぎのスペースがある。普段在宅時にあまり使われない玄関を積極的に取り込み、連続的に使ったり、格子戸の開閉でリビングとダイニングに距離感を与えるなど使い分ける。リビングダイニングは世帯ごとに使うこともあれば、気分や、テレビのチャンネルを理由に使い分ける事も自然と考えられる。
■Data
神奈川県藤沢市
木造2階建て
延床面積92.02㎡
2015年12月竣工
撮影:藤井浩司/Nacasa&Partners
■Press
magazine
住宅デザインの手帖 エクスナレッジ 2019年2月掲載
建築知識 エクスナレッジ 2017年8月号 2019年1月号掲載
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