代々木上原の家2 (二期)

■Text

2021年に行ったリノベーションの第二期。

一期工事は浴室、脱衣室まわりを中心に刷新。

暗い廊下の壁を半透明の間仕切りに変え、床全体をカーペットからフローリングに張替えを行った。

当時キッチンの老朽化もあったものの、施主の想いを整理するために第二期に見送った。

既存のキッチンはダイニングに引戸だけでつながり暗かった。また施主にとって不要な軽食用カウンターがせっかく広いキッチンを圧迫しているように見えた。

新規レイアウトは軽食用カウンターを無くしキッチンを広げる程度とし、大きな変更はしていない。

「見えなくなると使わなくなる」というお施主の意向を反映して、カウンター下はカトラリー用引出し以外は、MUJIの籠で仕分けするオープンな収納とした。

ダイニングとの境の壁は撤去して、第一期にも使用した間仕切建具を採用した。

住戸全部の窓で使っている麻のレース生地をガラスに挟んだ。

間仕切はキッチンが暗ければ中はほぼ見えないが、明るくすると中の様子がうっすら見える。反射と透過が同程度。

仕切っていても、生地を通して見える風景は空気がつながっているようにも見え、常に一体感が感じられる。


■Data

東京都渋谷区

リノベーション

延床面積192㎡(第一期含)

2025年4月竣工

施工:山菱工務店

キッチン:Linea Talara

間仕切り戸:Aria&Aura

麻生地:カフーツ LIBECO

床:マルホン ウォルナット

撮影:岡野朋之


■「代々木上原の家2」についてのBlog