心肺蘇生法とAED

心肺蘇生法とAED使用体験の講習をうけた。

最近は街のいたるところに置かれているAED
一般の人が使用できる簡易な電気ショック程度に考えていた。

実は思いのほか良く出来ており(当たり前か・・)より多くのAEDの設置の必要性を感じた機会であった。
また、集まった方々の中には実際AEDを使用している機会に遭遇してその必要性を感じ参加されている方もいた。

心臓が止まる、呼吸が止まるもどちらが先にせよ、
いずれ死ぬのも時間の問題である。外傷以上に一番重要な問題である。
心肺蘇生法は始めるのが遅ければ遅いほど生存率が下がる。
3分以内であれば3/4は生存のする可能性があり、5分経てば1/2まで下がる。

いろいろと重要なポイントなどはあるのだが、それを説明するのは別に僕のブログである必要もない。
自分が「へー」とか「ほー」とか思ったところをまとめてみた。

●心肺蘇生法とAEDの違い
呼吸、心臓が停止している場合に有効なのが心肺蘇生法であり、
人工呼吸と胸骨圧迫(ちょいと前まで心臓マッサージと言っていたもの)を繰り返して行うことである。

それに対して心臓停止の前の心臓の痙攣状態(細動という)で機能不全になっている状況から
痙攣を取る機械がAEDです。
(除細動という、AEDは除細動器とも言います。)

人ではわからない心臓停止か痙攣状態かを自動に判断して次の作業を声で指示してくれます。必要であれば電気ショックを与え痙攣を除去します。
つまり心肺蘇生法とAEDはセットでどちらかで足りることではないのです。



●協力者の存在。
意識の確認。119番。気道確保(舌が気道をふさがないようにする。)
などしてすぐに心肺蘇生を開始するのだが、1人はほぼ心肺蘇生法を繰り返しているため、AEDをとりに行けない。そのため近くのAEDをとりに行く協力者が必要です。
大声で周りに協力を求めるべきである。

●AEDの位置を普段より把握しておく
そんなこと気にしてられるかとも思うでしょうが、
この講習を受けてからは自宅から一番近いAEDの位置を確認しました。
(学校などにも最近は置いてあります。)
通勤の間でも把握しておこうとすら思います。
なにしろ探しに行って、戻ってくる時間が勝負なのですから。
それくらい頼りになるやつです。

●人工呼吸はしなくてもいい
やはり心肺蘇生法の中でちょいと躊躇してしまうのは人工呼吸ですね。
ま、口づけですからね。そうはいっても。身内ならともかく、他人となれば・・。
本日の赤十字の方が言うには人工呼吸の効果はあまり証明されてないそうです。
それ以上に胸部圧迫の方が大事とのこと。気になるようであればやらなくていいそうです。
Wikipediaでも人工呼吸不要説についてかかれていました。

●吐しゃ物の撤去
参加されていた多くの方が吐しゃ物の除去と心肺蘇生法の優先順位を気にされていました。参加者は年配の方が多く、いろいろな体験をされているのだなぁと
人生の先輩たちの指摘、コメントに感心してしまいました。
つまり吐しゃ物が邪魔をして人工呼吸ができないのでは。とのこと。
これも前項の内容とかぶるのだが、吐しゃ物が気道に詰まっていても、蘇生がさきである。意識がもどり自分の力でもどせる状態になってから吐しゃ物の除去に移る。
蒟蒻畑の事故などで最近テレビでよく見る後ろから上腹部を突き上げるようなやつです。

●濡れていればふき取る
AEDの中には心電図をとり、電気ショックを与えるパッドがはいっている。
地肌に貼るため、服を切るハサミなどもはいっている。
プールなどで心肺停止になった場合などは水分をふき取る。
電気が変に流れてしまう。アクセサリーもである。
また胸毛が濃い場合パットが付きにくいので、胸毛を剃るための剃刀も入っているとのこと。なるほど。

●下手であってもやるべき
いろいろとやり方はテレビでもみる機会はあったが、胸部圧迫などは実際にやってみると難しいものである。
ただ、下手でも何でもやらないよりはマシとのことで
たとえ経験がなくても、うる覚えでもそんな機会にあってしまったら
やったほうが生存率はあがる。

●刑法民法によって守られている。
講習会の後からこっそり聞いたのだが、
(会の中で聞いていい内容か迷ったため・・)
胸部圧迫などは押す場所を間違えると肋骨を折る可能性もなくはない。
たとえ好意でも、そのことで傷をつけてしまう、または極端な話そのことが致命的となってしまう可能性がないことはない。
その時は訴えられるのかどうかと質問したところ、
民法刑法でその点は守られているとのことでした。
そんな機会に遭遇したら躊躇せず、取り組んで良いようだ。


ま、こういろいろ書きましたが、講習会の議事録代わりなので、この内容について責任は一切持ちませんので。
よろしく